環境に配慮した取り組み

おかやまコープでは、地球を守り、持続可能な社会をつくる活動に取り組んでいます。子どもたちに、平和で青い地球を引き継ぐためにも、くらしの中から環境問題を考えていきましょう。
環境に配慮した取り組み

環境・サステナビリティ政策

サステナビリティ政策

「すべての人々が人間らしく生きられる豊かな地球を 未来の子どもたちへ手渡せるように」全国の生協で推進する2030年までの政策にそって、おかやまコープでの計画をまとめたものです。

取り組み実績と内容

2030年目標 温室効果ガス排出目標2013年度比58%
2024年度の
到達
2013年比81.7%(18.3%削減)の到達状況
※基準年2013年度実績:18,328t⇒2024年度実績:14,966t
主な取り組み 買電先を中国電力から再生可能エネルギーの比率が高い(排出係数が低い)、真庭バイオマス(センター、藤田本部を2021年4月より)及び地球クラブ(店舗、オルガ本部を2022年4月より)に変更ました。2024年度から政府の制度変更により、温室効果ガス排出量の算出において、「基礎排出係数(非化石電源調整済)」を使用することになったことが影響し、温室効果ガス排出量は、14,966tと前年(6,122t)比で244.4%と大幅に増加しました。
2030年目標 営業車20台を電気自動車または
ハイブリッド車に計画的に切り替え
2024年度の
到達
2024年度末実績11台
主な取り組み 2024年度は計画通りにハイブリッド車を1台導入し、既に入替済10台と合わせ計11台となりました。
2030年目標 マイバッグ持参運動(レジ袋辞退)率9割
2024年度の
到達
2024年度末実績は90.0%で目標達成
※レジ袋節約枚数は累計574.9万枚
主な取り組み レジではマイバッグ持参運動の取り組みPOPを掲示し、レジ袋有料化(2020年6月22日)以降、2020年7月より9割を継続維持しました。
2021年4月から開始したレンタルかごの取り扱いは、3,765点の利用に到達しました。
2030年目標 ノントレー商品を宅配・店舗で8割
2024年度の
到達
【宅配】
宅配は生鮮3部門合計では約8割へ到達
※内訳
 農産:82.0%
 水産:90.0%
 畜産:77.2%

【店舗】
生鮮分類合計(惣菜除く):62.1%
※内訳
 農産合計(野菜・果物):83.4%
 水産合計(鮮魚・塩干):7.3%
 畜産(精肉・加工品):21.7%
主な取り組み 【宅配】
畜産のしゃぶしゃぶ用、ステーキ、焼肉と言った商品は、冷凍肉であるが故、割れや崩れのリスクがあるためトレー対応が必須となっています。

【店舗】
農産はばら売り、水産はちりめん等、畜産は豚小間切れや鶏もも肉など主力品の販売を強化しました。
2030年目標 店舗でのエコトレー使用率 50%
2024年度の
到達
エコトレー使用率2024年度末実績:61.9%
※2023年度同時期と変わらず
主な取り組み トレーを製造する企業がエコトレーの割合を増やしていますが、値上げ等の影響もありトレーの選定変更に伴い前年同実績となりました。売場でエコトレー使用を認知していただくためのツール(POP)設置は継続しています。
※使用率は前年と変わりませんでしたが、2024年度7月より、エコトレーのCO2削減効果が30%から37%へ引きあがっているため、CO2削減量は増加しています。
2030年目標 宅配商品カタログ3割削減
※カタログ選択登録者、eふれんず登録者の拡大
2024年度の
到達
eフレンズの登録は50,912人
※年間で2,884人増加

チラシ外注印刷物重量
24年度(累計:4,679,951kg)
23年度(累計:4,884,303kg)
※前年比95.8%と印刷物重量は削減
主な取り組み アプリの普及については、年3回のCSネット「EC普及キャンペーン」に加えて、「おかやま独自ECキャンペーン」を実施しました。
媒体セレクティブの取り組みは年2回の広報を行うことで、カタログとOCRの削減につなげました。また、eふれんず利用者のWEBカタログ利用者に限り、カタログを全て不要にできる取り組みをすすめています。
2030年目標 食品ロス削減「再生利用等実施率60%」
2024年度の
到達
再生利用等実施率69.1%で達成
主な取り組み 店舗で発生する食品廃棄物は、発生量を減らすことに加えて、魚のアラ(肥料や飼料に加工)、肉の残り(飼料や石鹸等に加工)、調理残さ(飼料に加工)のリサイクルを継続して行いました。
2030年目標 事業から生じる食品廃棄物
「2030年に50%削減(2018年度比)」
2024年度の
到達
2018年度比109.8%
主な取り組み 2024年度の供給高は、2018年度から113.0%の伸長となっており、比例して食品廃棄物の実績も増加しました。
食品廃棄物はフードバンクへの提供による削減量を除き、35.4%をリサイクルしています。

その他の取り組み

  • 2024年4月供給分より冷蔵と青果の内袋のフィルムの厚さを10μから8μに変更し、プラスチックの使用量を削減
  • 店舗の日配品の売り場を中心に「手前どり」POPやポスターを掲示
  • フードバンクへの商品提供実績 2024年度:11,181.45kg(前年比107%)

温室効果ガス削減の取り組み

2030年に向けた温室効果ガス排出量目標を「2013年比58%」とし、環境負荷低減をすすめています。

温室効果ガス排出削減の主な対策

  • 全ての事業施設で再エネ電力(※1)利用、照明のLED化
  • 太陽光発電設備は9事業所に設置し自家消費と再エネ事業者に売電先を切り替え(内、1事業所は現在停止中)
  • 店舗の冷凍・冷蔵設備の省エネ化
  • 地産地消推進でフードマイレージ(※2)削減
  • 営業車を電気自動車またはハイブリッド車へ計画的に切り替え

※1_再エネ電力:おかやまコープでは、林地残材や製材端材を活用した真庭市の完全再生エネルギー発電施設の「真庭バイオエネルギー」と、再生可能エネルギーの調達・供給を中心とした日本生協連の子会社である「地球クラブ」から電力供給を受けています。

※2_フードマイレージ:食料の輸送距離を表し、短い方がCO₂の削減につながります。

全体の電気使用量は前年度比100.3%で微増となりました。加えて、政府の制度変更に伴い、2024年度排出実績から排出量計算に用いるCO2排出係数を「基礎排出係数(非化石電源調整済)」を使用することになったことが影響し、全体の温室効果ガス排出は、14,966tと前年(6,122t)比で244.4%と大幅に増加しました。温室効果ガス排出量目標「2013年比58%」に対し、2013年比81.7%の到達状況となっており、目標に対して更なる削減が必要な状況です。

※2024年度より、コープファーム(子会社)を加算した実績としています。

2024年度温室効果ガス排出量と削減実績※二酸化炭素換算(単位:t-CO2)

  2024年実績 2013年比
合計 14,966t 81.7%
店舗 5,680t 56.1%
宅配 2,880t 122.3%
藤田 コープファーム 1,331t 60.0%
物流(シモハナ・CS) 4,640t 171.9%
オルガ P&S 370t 42.1%
福祉 65t 118.6%

容器包装のリサイクル

1989年、組合員活動として牛乳パックの回収を始めたのが、おかやまコープのリサイクル活動の始まりです。その後、回収品目が広がりました。
対象ではないものが混ざるとリサイクルが困難になります。皆さまのご協力をお願いいたします。

容器リサイクル回収状況

回収
開始年度
回収物 回収量
(2024年度実績)
回収率
(2024年度実績)
主な再生製品
宅配
2001年 シッパー
内袋
642.4万枚 30.0% プラスチック
製品
1997年 商品案内
カタログ
624.2万部 70.2% カタログ・
新聞紙など
2003年 たまご
パック
143.1万個 63.7% たまごパック・
緩衝材など
店舗
1997年
2004年
発泡トレー
透明容器
588.6万枚 103.1% 発泡トレー
など
宅配・店舗
1989年 飲料紙
パック
238.6万枚 92.9% トイレット
ペーパー
(CO・OPコア
ノンロールなど)

マイバッグ運動(買い物袋持参運動)

ごみを減らし、資源を大切にする取り組みの一環として、レジ袋の無料配布をやめ、マイバッグ運動をすすめています。

環境配慮商品の普及

環境に配慮した商品の開発・改善とその普及活動を行っています。

コープ環境キャンペーン

毎年6月に環境配慮商品の普及を行う「コープ環境キャンペーン」に取り組んでいます。あわせて「洗剤キャンペーン」も実施し、コープの洗剤を普及しています。

商品包材の削減

包材自体を減らすことで、資源の節約、ゴミの削減を目指しています。
例:肉や魚のノントレー化、野菜や果物のバラ売り

「コープの産直」

野菜・水産物・畜産物・たまご・米・牛乳などの中で「それぞれの基準に基づき、優れた特長をもった産直商品」のブランドとして、商品の開発、普及に取り組んでいます。生産者のみなさんと協力して農薬や肥料の管理・使用状況などを双方でチェックし、農薬の使用を減らす取り組みをすすめています。
コープの産直

日常業務の中で取り組んでいること

省エネルギーや廃棄物の削減、グリーン購入など、日常の業務システムの中に、意識的に環境を位置づけています。

公益財団法人おかやま環境ネットワークへの活動支援

環境問題での社会貢献の一環として、公益財団法人おかやま環境ネットワークの設立や発展のために、財政面や人材面での支援を行っています。

取り組みの歴史

2000年
  • 農産品の産直品不使用農薬リスト策定
2001年
  • 共同購入の通い箱の「内袋」の回収リサイクル開始
  • 商品センターに「コ・ジェネレーション」導入
  • おかやまコープが参加している「おかやま環境ネットワーク」が財団法人として認可
2002年
  • 県北店舗の食品残渣や倉敷以西5店舗での魚のアラのリサイクル開始
  • 紙ゴミのリサイクルの対象事業所拡大
  • PPバンドのリサイクル開始(PPバンド:ダンボールなどの梱包に使用するビニール製のヒモ)
2003年
  • 店舗で透明食品トレーの回収リサイクル開始
  • 店舗で肉片のリサイクル開始
  • 「CO2排出量削減に向けての自主行動計画」「廃棄物削減ガイドライン」を策定
  • 共同購入の卵パックリサイクル開始
2004年
  • 電気ダイエットコンクール実施
2005年
  • 家族でできる1日エコライフ実施
2006年
  • 総社センターBDF(バイオディーゼル)燃料車トラックを2台導入
    (BDF燃料:一般家庭などで回収した食用油が主原料の植物系燃料。二酸化炭素の排出はゼロとされている)
  • 岡山市事業系ごみ減量化・資源化優良事業者等表彰制度で最優秀賞を受賞
2020年
  • 真庭バイオエネルギー株式会社と「電気需給契約」を締結
  • 店舗でレジ袋有料化実施に伴うレジ袋販売に切り替え
2021年
  • 株式会社地球クラブと「電気需給契約」を締結

1978-1999年

1978年
  • 環境負荷の少ないコープ商品(洗剤・再生紙)の普及活動
1981年
  • LAS、リンを含む洗剤の追放運動と、環境負荷の少ない洗剤の普及活動
1985年
  • 班長会で「排水チェック」を呼びかける
1989年
  • 特定フロンを使用した商品の取り扱いを中止
  • 飲料紙パックの回収リサイクル開始
1991年
  • 店舗の「買い物袋(レジ袋)」の再利用を促進するスタンプ制の開始
  • 店舗で「食品トレー」「アルミ缶」の回収リサイクル開始
  • 店舗で使用する業務用ラップフィルムの材質を「塩ビ」からポリエチレンに変更
  • 事業所から排出される「発砲スチロール」のリサイクルを開始
  • 環境問題をテーマにしたテレビ番組「見つめよう、くらしと環境」を制作
  • 第一次「環境アクションプログラム」と「洗剤政策」を策定
  • 地球サミットに2名の組合員代表を派遣
1992年
  • 組合員による「酸性雨の調査」「親と子の水質調査」をはじめる
1993年
  • 組合員による二酸化窒素の測定活動をはじめる
  • 共同購入配送車両に低公害なLPGトラックを3台導入
1994年
  • 店舗販売期限切れ商品「豆腐・牛乳」の飼料・堆肥化開始
  • 第二次「環境アクションプログラム」策定
  • 環境家計簿の普及活動
1996年
  • 卵パックの材質を「塩ビ」から「PET」へ変更
  • 「ごみダイエットキャンペーン」実施
1997年
  • 環境マネジメント、監査システムの導入
  • 店舗で「ペットボトル」の回収リサイクルを開始
  • 店舗で「買い物袋(レジ袋)」の無料配布を中止
  • 共同購入の「商品案内(カタログ)」の回収リサイクル開始
  • ダイオキシン対策で「家庭用簡易焼却炉」「家庭用塩ビラップ」の取り扱い中止
  • 再生PET原料を使用した制服の導入
1998年
  • 店舗で使用する買い物カゴに再生品を導入
  • ダイオキシン、環境ホルモン対策で容器包材の材質変更
  • 環境庁の「環境アクションプログラム大賞」受賞
  • 家族全員で暮らし方を見直す「エコファミリー」の取り組み
1999年
  • 業務用車両にハイブリッドカーを導入